2019ともいく親子チャレンジ

趣意書

一般社団法人淡路青年会議所
理事長 藤井 宏昌

ともいく親子チャレンジ~ともに学び共に育つ~

我々、一般社団法人淡路青年会議所は1963年の設立以来、「淡路はひとつ」の理念のもと、「明るい豊かな淡路島」の創造に向け、会員相互の啓発と交流、そして地域との協働により社会の発展に貢献することを目的とし、日々活動を行っております。
子どもの成長にとって重要な要素のひとつに主体性があげられます。その主体性は、自身が生まれ育った地域の人たちと関わりを持ち、協力しながら生活することで育まれると考えます。一人では出来ないことも周囲の協力を得て成し遂げられることは数多くあります。これは地域社会での人との関わりにおいて学んだ経験によるものではないでしょうか。この地域社会の環境が変化しつつある現代において、今一度地域の人々との関わりを持てる環境を創出し、日本人としての精神文化を受継ぎ、早い段階で子どもたちに理解してもらうことが大切であると考えます。
古く日本は「結(ゆい)」という制度を設け、個人で行うには多額の費用や労力、期間が必要な作業も、集落の住民総出で助け合い、協力し合うことで成し遂げる相互扶助の精神で成り立ってきました。それは今ほど恵まれた環境ではなかったからなのかもしれません。しかし、情報量が著しく増加し、時代の変化が加速している現代だからこそ、周囲とのコミュニケーションは必要不可欠と言えます。近年の子どもたちは勉強や習い事に時間を費やし、自然に触れ、地域の人々とのコミュニケーションも不足してきているとの調査結果が出ております。これは我々大人も同様で、共働き世帯や核家族化の増加により、地域の伝統文化を学び子どもたちに受継ぐ時間がとれない傾向にあります。今こそ淡路島の歴史や伝統文化、豊かな自然、恵まれた気候風土、豊富な食材など地域資源の素晴らしさを認識し、淡路島本来のポテンシャルを学ぶ必要があると考えます。自然に触れる重要性、地域社会と共存する必要性を各々自覚し、この素晴らしい環境で共に学び成長することで感受性が豊かになり、地域への愛着心が生まれ、延いては子どもたちの主体性を育むことに繋がると考え、本事業を開催いたします。
子どもたちがそれぞれ自然の生命力の大きさに触れ、人と人とのコミュニケーションの中で自分のなすべきことを認識し、行動に移すことで、淡路島の人財となる新たな一歩を踏み出すものと確信しております。すべては明るい豊かな淡路島のために。
何卒、本事業の趣旨にご賛同いただき、ご協力賜りますようお願い申しあげます。