一般社団法人淡路青年会議所
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2015年度
一般社団法人淡路青年会議所
理事長所信
第53代理事長 平川 智己


 1949年、明るい豊かな社会の実現を理想とし、責任感と情熱をもった青年有志により日本の青年会議所(JC)運動は始まりました。この淡路においても1963年「淡路はひとつ」の理念のもと淡路JCは誕生し、53年目を迎えます。今日まで先輩諸兄から受け継がれてきたJC運動の意義や目的、想いや情熱を絶やすことなく次代に引き継がなければなりません。忘れてはならないもの、これからやっていかなければならないことを明確に指し示し、活動していくことを約束します。また急激な時代の流れに恐れず、勇気を持って立ち向かうべく積極的な議論をし、行動することが淡路島の今後を担う我々にとって必要であると考えます。

 

 青年会議所に所属できるのは20歳から40歳までの限られた期間です。その限られた時の中で単年度制ならではの様々な役職を経験することにより多くの気づきや学びを得る事ができます。まず、そこで絶対に忘れてはならないものは、今まで先輩諸兄が「奉仕・修練・友情」の三信条のもと創られてきた伝統です。まちづくりの先駆者としてイニシアティブをはかっていくためには、過去のJC運動の意義や目的、情熱をもう一度深く理解することが不可欠です。同時に、現在の社会的、経済的な困難に恐れず立ち向かっていく中でしかJayceeとしての資質を磨くことができないものと考えます。机上の話ではなく高い志をもって外に向け「まず行動する」ことで、より多くのことを得、成長できることと確信します。

 

「一人ひとりの力が重なり合う事によって世の中が変化する」、「メンバーそれぞれの環境、考え方は違っていても、淡路に対する想いは同じである」、そのことを再確認し、同じ意識を共有できる場が全メンバーの集う例会です。例会の運営においては、年間を通して各委員会がしっかりとしたテーマを持ち、委員会相互の関連性を持つことでJC活動の足元を固めることができると考えます。また自分の与えられた役割を誠心誠意まっとうすることが、心に響く有意義な時間を創りだすこととなり、メンバーおのおのの成長に繋がるものと確信します。

 

 少子高齢化が進む淡路島において、活発な子どもたちの存在は、まちを明るく、そして私たちに大きな活力を与えてくれます。子どもの健全育成において、親や多くの友達はもちろん、地域の大人とのふれあいは非常に大切なプロセスです。その中で、社会性や協調性を学び、思いやりや信頼する心を育むことができるからです。しかしながら、現在の子どもたちは家庭環境や学校生活も変化してしまい、親、友達、地域の大人たちとの繋がりも希薄になっているように感じます。そこで、我々はより多くの子どもたちが地域とともにあることを考え、この淡路島の恵まれた自然から醸成されたコミュニティだからこそ、育める人と人との関わりを実感できる場を提供します。そして子どもたちが郷土を愛し、たくましく成長することが淡路島の未来に繋がると考えます。

 

 会員の減少また会員数の伸び悩みといったところは、各地青年会議所でも抱えている重大な問題の一つです。そして淡路JCにおいても同様にこの問題を抱えております。実際に私が入会した頃より会員数が大幅に減少しており、活動の幅が狭まっていることをひしひしと実感しています。この問題に真剣に取り組んでいかなければ、淡路JCという組織自体が衰退していきかねません。また、拡大の捉え方として、単純に人数を増やすという考え方ではなく、それぞれの知識、ネットワーク、スキルをもった会員が集まることで生まれる「組織が持つ力を拡大する」という観点が必要です。あらゆる可能性を考慮し、一人でも多くの同志とともに我々の想いを広く島民に伝えることが出来るよう、メンバー全員で情報共有し、一丸となる体制づくりが必要であると考えます。

 

 世界でいちばん人気のある国として、ここ数年、日本は海外から注目を浴びています。東日本大震災での対応、オリンピック誘致を決めたことなどが挙げられますが、自分の国より日本が好きだと答える外国人が存在するほどの理由はどこにあるのでしょうか。今までは古風な文化の国と他国からは評価はされていましたが、そこには日本人が日本を愛する理由は見出されていませんでした。しかし昨今、パスポートの自由度の高さから信用、信頼を得て、ツーリストとしても世界一位ということもあり、行儀、作法等の文化が国際的に認められてまいりました。また食文化、ものづくりについては日本人の勤勉さ、器用さが評価されています。
淡路島は地政学的にも日本の縮図と言えます。日本列島と同様、淡路島は海に囲まれ、山があり、「島」ならではの独自性が風土を育み、調和のとれた魅力ある地域を形成してきました。現在、国際社会において、日本のアイデンティティーは評価されています。だからこそ、淡路島のアイデンティティーを大きな視野でとらえ、国際社会における淡路島の強みを明らかにすることが今後の淡路島の発展に繋がると考えます。淡路島は本州と四国をつなぐ「島」であり、阪神間の経済圏からも近いといった立地条件を活かすことで、国際社会に能動的に対応できる先進的なモデル都市になりえる可能性があるものと考えます。本年度、我々といたしましては海外目線の日本をよく理解したうえで、淡路島の価値を明確にするとともに幅広く発信し、国際社会に対ししっかりと存在意義を示してまいります。そうする事で、日本ひいては国際的にも際立った存在感を放つ地域になる事を確信します。

 

「明るい豊かな淡路島」を実現するために
 設立当初より受け継がれてきた淡路青年会議所としての誇りを持ち、忘れてはならないものと、これからやっていかなければならないものを追求しよう。そして何事にも怖れず、力強く行動しよう。苦しいくらいお互い積極的な関わりを持とう。単年度制のJC活動ならではの結果を確実に導きだす必要があり、その積み重ねこそが「明るい豊かな淡路島」の実現に繋がることを確信します。

〒656-0013  兵庫県洲本市下加茂1丁目1番86号 辰岡ビル2F

TEL.0799-22-6611  FAX.0799-22-6626  info@awaji-jc.or.jp

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