明日の淡路確立委員会
抱負
もはや「常識」となった少子化や急速な高齢化、勤労世代の激減に伴う担い手不足。これらが絡み合って起こる人口減少は、淡路島でも確実に進行し、深刻な状況になりつつあります。社会保障費は年々増大し、右肩上がりの経済成長期に整備された社会資本等の老朽化が進み、維持や更新に多額の費用が必要となってきています。これらの課題に対して、三市それぞれで行うのではなく、淡路島全体で取り組む必要があります。
一昨年度、一般社団法人淡路青年会議所が事務局を担い、島内三市をはじめ関係諸団体が連携し、淡路島のストーリーが認定を受けた日本遺産を萌芽として、昨年は淡路島総合観光戦略や、島内全域を計画区域とする地域公共交通網形成計画の策定に向けての会議等が開催され、淡路島の魅力発信や様々な課題に対し、三市一体で取り組んでいく機運が高まっています。一方で、身近なコミュニティは衰退しつつあり、今後は地域社会における自治の再構成と新たなシステム作りが求められています。住民自治の原点に立ち戻り、それぞれの地域に合わせた地域運営組織の確立が重要であると考えます。そのためには、淡路島に住む一人ひとりが課題や将来について考え、議論し、意思決定を行わなければなりません。「淡路はひとつ」の理念のもと、我々淡路JCが、人口減少社会という事実を冷静に受け止めつつ、青年らしく大胆に淡路島の長期ビジョンについて発信しなければなりません。消耗戦の自治体間競争から、連携による新たなまちづくりの形を示し、淡路島から日本を変えるという気概を持って、その具体像の確立にむけて全力を傾注する所存です。
住民自治の在り方を問い直し、島民の当事者意識の醸成を図り、地域資源の活用を図るとともに、その具現化に向けて行動を共にする仲間を増やしていくことが、先駆的な取組として伝播し、ひいては「明るい豊かな淡路島」の実現に繋がると確信しております。